今もきっと一緒、村上豊彦の猫だから

今もきっと一緒、村上豊彦の猫だから

だんだん僕にも家族にも慣れてきた三毛猫ちゃんは、ゴハンももりもり食べ、体も大きく成長してきました。
性格も活発な元気な子に育ち、僕が学校に行っている昼間はほとんど家におらず、近所のどの辺をうろついているのか、たまに怪我をして帰ってくることもありました。
少年の村上豊彦も外でしょっちゅう怪我をして帰ってくる子供だったので、母親には「猫は飼い主のそんなところまで似るのね」なんて嫌味を言われたりもしました。
よく、猫には帰省本能がないなんて聞きますが、うちの猫は3日くらい留守にしても必ず帰ってくる不思議猫でもありました。
もちろん死ぬほど心配しましたし、ひどい怪我をして帰ってくることもありましたが。
そして僕が中学3年生になった頃、三毛猫ちゃんの頭に腫瘍があることが分かり、受験も重なりましたが僕は必死に看病を続けました。
看病の甲斐なく腫瘍はどんどん大きくなり、獣医にも覚悟が必要だと言われた頃、突然その子は姿を消しました。
いまだに帰ってきてくれませんが、僕は猫の帰省本能を信じてます。
きっと今も村上豊彦と家族を近くで見守ってくれていると信じているのです。

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